MarkefanxSDGs デジタル化とサステナビリティ

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、見込み顧客の獲得から育成、営業連携までを自動化・効率化するデジタルツールです。近年、企業のマーケティング活動においてSDGs(持続可能な開発目標)への貢献が重要視されるなか、MAツールの活用が新たな可能性を広げています。今回は、SDGsの17項目に紐づく具体的な事例をまじえながら、MAツールがどのように社会課題の解決や企業の価値創出に貢献しているかを紹介します。

【主要6選】MAツールがSDGs達成に貢献する方法

①資源の最適活用(→ SDGs 12: つくる責任 つかう責任)
・ターゲティングされたメール配信やキャンペーンにより、無駄な紙のDMや広告配信を削減
・顧客データをもとに必要な人に必要な情報を届けることで、リソースの最小化とエンゲージメントの最大化が可能

②働き方改革・生産性向上(SDGs 8: 働きがいも経済成長も)
・マーケティング業務を自動化することで、スタッフの負担軽減・創造的業務へのシフトが可能
・少人数でも効率的なマーケティング活動を実現し、企業の成長を後押し

③包括的な情報提供(SDGs 10: 不平等をなくそう)
・パーソナライズされた情報配信で、年齢・性別・地域・言語の違いを問わず、ひとりひとりに合ったメッセージを届けることが可能。高齢者や外国人労働者にも適切な案内が届く仕組みが作れる

④サステナブル商品・サービスの普及(SDGs 13: 気候変動対策)
・環境配慮型商品やエコ活動をMAツール・効果的にPRすることで、生活者の意識向上と行動変容を促進
・「グリーンマーケティング」において非常に重要な役割を果たす

⑤教育・啓発コンテンツの配信(SDGs 4: 質の高い教育をみんなに)
・SDGsやESGに関する情報・教育コンテンツを、自動的かつ定期的に配信可能
・セグメント別に内容を変えることで、対象に合った学びの提供が可能

⑥NGOや社会的団体の活動支援(SDGs 17: パートナーシップで目標を達成しよう)
・NPOやNGOが支援者や寄付者に向けた効率的なコミュニケーションやファンドレイジング活動を実現
・パートナーとの連携を強化し、共通の目標に向けてデータベースを活用

このように、MAツールは単なる「マーケティング効率化」のツールとしてだけではなく、社会課題の解決や持続可能な社会の実現に向けた強力なサポートツールとしても活用できます。とくに今まで紙での印刷物が多かった業務も、MAツール活用によって地球との持続的な共存を考えたマーケティングが可能になります。
デジタルを活用しながら、効率的かつ倫理的に顧客とつながること――これこそがSDGs時代のマーケティングのあり方といえるでしょう。