【イベントレポート】夏のインドカレーイベント開催2025.08.20

2025年8月20日(水)浅草にて代表アニール・クマールの出身地インドにちなんだ夏のカレーイベントを開催しました。会場の協力を得て、本場のスタイルにならい、バナナリーフをお皿にし「手食」で味わいました。日本では寿司など一部の和食を除き、箸などを使用して食す文化が主流ですが、手食はインドでは日常の食事法です。今回はアニールの故郷ケーララ州ならではの料理とともに、参加者の皆さんにとって異文化を体験できる貴重な機会となったようで、大変好評をいただきました。
≪実は珍しい!インドのビーフカレー≫
今回の注目のひとつが「インドのビーフカレー」です。日本でビーフカレーといえば一般的なものですが、インドではヒンドゥー教の影響から牛は神聖視されているため、牛肉を食べる文化は限られています。
そのため、インド国内で堂々とビーフカレーを注文できる地域はごくわずか。例外的に食文化として根付いているのが、アニールの故郷ケーララ州なのです。


(写真左)カレー4種類のうち、左から2番目が牛肉を使用したカレー
インド南西部にあるケーララ州は歴史的にキリスト教徒やイスラム教徒が多く、多様な文化を背景にココナッツや豊富なスパイスを組み合わせた独自のビーフカレーが親しまれてきました。今回のビーフカレーはブラックペッパーがきいた香り豊かなカレーです。歴史的にもインドは紀元前から胡椒の名産地として栄え、世界の交易を支えてきました。今でもケーララ州はインドのなかでも黒胡椒(ブラックペッパー)の生産が一番多い産地として有名です。日本とは異なるインドのビーフカレーは、皆さんから大人気でおかわりがでるほどでした。
一言で「インドのカレー」といっても、北インドではチキンやマトンが主流であり、地域によって「カレーに使う肉」が異なる点も、インド料理の奥深さといえるでしょう。今回のイベントでは、そのようなケーララ州オリジナルの食文化を皆さんに体験していただきました。
≪最初はドキドキ!手を使って食べるインドのカレー文化≫

インドでは、カレーを手で混ぜて食べる作法があります。カトラリーなど道具を使わずに手を使って食べる作法を「手食」(てしょく)といいますが、これは単なる習慣ではなく、食べ物の温度や質感を直に感じ取り、より五感を使っておいしく味わうために発展した文化といわれています。
特にインドでは、カレーとライスを中心にしたセット料理が一般的で、これを「ターリーミールス」(Thali meals)と呼びます。インド版の定食のようなもので、小皿に盛られた数種類のカレーやライス、パロータなどが一皿に並びます。複数のカレーを少しずつ混ぜ合わせ、とろみや辛さを自分好みに調整しながら味わうのが特徴です。スプーンでは混ざりすぎたり、すくいにくかったりしますが、手なら力加減で自在に調整できるため、実は理にかなった方法なのです。
ただし作法には決まりがあり、右手だけを使うのが基本。左手は不浄とされ、食事に触れるのはタブーとされています。また、食べるときは親指を上手に使って口に運ぶのがスマートな所作です。

参加された皆さんも、しだいに直にカレーを混ぜて食べる「手食」に慣れてきて、隣のテーブルにいらしたインド出身のご家族から「皆さん、インドに行ったことがあるのですか?とても食べ方が上手ですね」と褒められていたシーンも。ケーララ州の「ありがとう」を意味する言葉も教わり、今回のインドの食文化を通して生まれた交流もありました。
■参加された方々の感想
カレーの手食を初めて経験される参加者も多く、最初は戸惑いも見られましたが、慣れてくると「スプーンで混ぜて食べるよりも、食材の質感も感じられる。自分好みの味にするのが楽しいし、おいしく感じた」「インドの食文化や、本場のカレーのおいしさを体験できる時間になった」など、次回を望む声もたくさんいただきました。
≪次回の開催も企画中!≫
代表アニール・クマールをはじめ弊社一同、Markefanを通じて広がるご縁やコミュニケーションを、今後も大事にしていきたいと考えております。次回も新たなインド料理店にご協力いただき、本格インド料理とともに、皆さまと楽しむ交流の場として開催する予定です。
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【イベント概要】
日時:2025年8月20日(水)19:00~21:00
会場: サウスパーク・インドレストラン
主催:Markefan株式会社
撮影:スタイルプロモーション
写真の無断使用、二次使用はお断りしております。承諾を得て撮影を行っております。